極めるとなったら、限界はない

何を持ってして充実感としているか

パティシエについて書いてきているが、決して夢を書き綴っているわけではないのは知っていただけているだろう。筆者はケーキ製造自体には関わったことはないにしても、商品として扱う側としても見てきた経験上としてもだが、やはり働くことになったら現実を見なければならない。嫌なことから目をそらして働くことが出来るなら越したことはないが、そうした端的に問題とされている部分を直視しなければならない。そればかりが支配されているわけではないにしても、仕事をしているとまず大半が嫌なことで占められていると認識していたほうがまだ良いだろう。安易な方向で考えて自分の理想と現実が異なっているとそれだけで押し潰されそうになる。パティシエとしての仕事が長時間で、決して収入が高いとは言えないのをどう自分の中で納得するかが重要でもある。

では実際にパティシエとして活動している人は何をもってして、この仕事を魅力あるものだと見ているのかについて考えた事はあるだろうか。パティシエをしていれば色々なお菓子が食べられるようになるというのは、それは安直というか、完全に作る側の考えではなく、どちらかといえばソムリエ的な物の捉え方だろう。パティシエはバターと卵、そして牛乳に小麦粉の4つをベースにしたお菓子を作り出すことになる。この基礎を元にして様々なお菓子を作りだせる事がパティシエという仕事のやりがいである。

芸術家であるという見方は実に正しい、パティシエとしてその才能を伸ばしていく中でより重要になるのは、いかに独創性があり、そして創造力を凝らした作品を作り出せるかどうかに左右される。4つの配分を微妙に変えることで味も生地も全く同一の物が作り出せないからこそ、パティシエは人によって職人芸と称されるのだろう。ではパティシエという仕事についてもう少し深くうがつように話をしてみよう。

オリジナルのお菓子が作れる事がまず最初に来る

独創性と創造性を生かすことができるというのがこの仕事の魅力の内だ。基本の4材料の配分を微妙に変え、そこに加える果物を始めとした材料を持ってして今まで見たことがないようなスウィーツを作り出すことを、全てのパティシエが目標としていることでもある。この点では小説や漫画、絵画に彫像、音楽といったエンターテインメント作品と同じ原点に属しているといえる。自分の世界観をお菓子を通じることで深く表現し、その素晴らしさを多くの人に理解してもらいたいと願っていると見ていい。お菓子のコンクールなどに出展されているものを見ても、何をどうしたらこんなお貸しを作り出そうとする考えに至るのだろうといつも思ってしまう。世界観を理解するのは何となく難しいが、ただそれがあまりにもただ粗食して飲み込んでしまうにはもったいなさ過ぎる作品へと昇華していることを、もっと驚くべきかもしれない。

お菓子を食べることで製作者の意図を読みきる、というのはちょっと難しいようにも思える。そもそも作り上げたお菓子を見て宇宙を見ているようだと話している小学生など見たくもない、結局洋菓子なんだからお腹の中に含まれると同時に美味しいと素直に喜べるようなモノでなくてはならない。見た目完璧で味は鯖を連想させるような生臭さが感じられては、とんだ見た目詐欺になってしまう。見た目と味、この2つのバランスがキチンと取れている作品が世に言う人気商品として一躍ブームを巻き起こすこともある。

笑顔を呼び起こすからこそ

美味しいものを食べたら自然と顔が緩むのはごく自然なことだろう、もはや言うこともないが食を楽しむならまずは美味しくなければ始まらない。敢えてまずいものを食べる人もいない、興味本位としてどこかで試してもいいかなぁと思う事はあっても、それを本当に実行したいと考える人なんて稀だ。パティシエとして活動している職人達も、自分が作り上げたお菓子をおいしいという一言と共に笑顔で食してくれることで、より高みへと迎える。

こうした考えは個人経営をしている人ほど強く思っているだろう。系列店として運営している企業の場合だと、ケーキ製造もある一定のレシピが既に用意されているため、大型店舗ほど味に個性をというものがない。そういう意味では独創性の強いケーキなどを求めてるなら個人で運営している専門店へと訪れた方が遭遇確率は高い。

またパティシエとしての至高は人々を笑顔にすることと言われている。これはどの料理においても共通していることではと思うが、一応そういうことにしておこう。甘いものは何かと人を堕落させる傾向にある麻薬みたいなものだが、適度に摂取していれば軽い栄養剤として用いることも出来る。見た目の綺麗さから中身の美味しさまで1つの作品にすべてを凝縮したお菓子という芸術作品を作り続ける事が、パティシエとしてのやりがいと考えている人が多いようだ。

パティシエを目指している、また活動している人を応援する!

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